ぼったくりな不用品回収業者の特徴
近年、不用品回収業者、廃品回収業者と消費者間でのトラブルが増加しています。
独立行政法人国民生活センターに寄せられる廃品回収サービスに関する相談件数は、年間1200件以上にのぼります。
相談というアクションを起こしていない人もいることを考えると、実際にはもっと多くのトラブルが発生していると推測されます。
高齢化が進む社会的なニーズの増加とともに、チラシやWEBサイトで目立つ広告を出している業者の中には、悪質な業者も少なくありません。
ぼったくりだと感じる不用品回収業者には、どんな特徴があるのでしょうか。
具体的に解説していきます。
SNSや掲示板での口コミが悪い
ぼったくりをするような違法業者には、利用者とのトラブルが多発しているはずです。
どんなに隠そうとしても、今のご時世ではSNSや掲示板に悪い評判を書き込まれるのを避けられません。
ネット上に利用者からの口コミ情報が載っているか、どんなことが書かれているかは重要なチェックポイントとなります。
サービス内容や料金、スタッフへの悪い口コミが多く寄せられているようなら、ぼったくりな不用品回収業者である可能性が高いです。
トラックで巡回している
大音量でアナウンスしながら、街中を巡回している不用品回収業者のトラックを見たことはありませんか?
このようなやり方で営業するのは、無許可の違法業者である可能性が高いと考えられます。
無許可営業をしている業者は名刺をもらえなかったり、何かあった時に連絡をとることができないケースがとても多いです。
行政も消費者に注意喚起をして、違法業者の取り締まりを行っていますが、常にイタチごっこのような状態となっているのが現状です。
無料回収が謳い文句
不用品を回収し、正しく適切な方法でリサイクルやリユースするには、少なからず費用が発生します。
しかし、過剰に「無料回収」を謳っている業者がいたら、それはぼったくり業者の可能性が高いと考えられます。
無料回収をやたらと強調している場合は、怪しいと思って警戒し方が良いでしょう。
悪質不用品回収業者によるぼったくりを防ぐには
悪質な不用品回収業者によるぼったくりに遭わないようにするためには、どのような対策を取ったら良いのでしょうか。
ここからは、ぼったくりを防ぐためにできる3つの対策をお伝えします。
事前に領収証を発行してもらえるか確認
領収書を発行してもらえるかを事前に確認しておくのは、ぼったくりに遭うのを防ぐのに有効な方法です。
トラブルが多発している悪質な業者は、領収書を発行していないケースが多い傾向が見られます。
その理由は、主に次の2つだと考えられます。
- 住所、電話、メールアドレスなどの会社情報を知られたくない
- 不用品回収の料金を受け取った証拠を残したくない(無許可営業している会社が回収したとバレないようにするため)
ただし、領収書をもらったからと言って絶対に安心だとは言い切れません。
架空の領収書を作っている可能性もあるからです。
領収書は一つの目安になるものだと捉えてください。
ネットでの調査を怠らない
きちんとした会社なら、ホームページを持っているところがほとんどです。
所在地や電話番号、メールアドレスなどの連絡先が書かれているかどうか、よく確認しましょう。
どこにも書かれていないなら、ぼったくり業者の可能性があると疑った方が良いでしょう。
怪しいと思ったら音声を録音
後から言った言わないの水掛け論になった時にも、重要な証拠となりますよ。
ぼったくりの手口例
最後に、悪質な業者による、実際に起きたぼったくりの手口の一例をご紹介します。
本当に無料なのかと念押し確認していたのに、不用品をトラックに積み込んだら、全部で5万円だと言われた。
話が違うと詰め寄ったが、トラックへの積み込み料金は有料だと繰り返すばかり。
次第に大声で威嚇され始め、だんだん怖くなってきた。とにかく早く帰ってほしい一心で、泣く泣く5万円を支払った。(50代女性)
「サイズが大きいので、粗大ごみの回収費用として5万円、廃棄場所までの配送にかかる運搬費として1万円、合計6万円かかる」と説明された。
高過ぎると思ったが、「領収書を区役所に持って行ったら、75歳以上なら80%返ってくる」と言われたため、それならばと支払った。
後日、役所の窓口に領収書を持って出向いたが、そのような制度はなく詐欺だと言われた。領収書に書かれていた電話番号に連絡したが、「この番号は現在使われていません」とのアナウンスが流れ、連絡が取れない。(80代男性)
このように、特に女性や高齢者を狙ったぼったくりの事例が多発しています。
引っかからないように、くれぐれもご注意くださいね。
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