不用品回収で業者が回収できないもの
不用品回収業者は、家庭で不要になった様々な物品を回収して、リユースやリサイクルすることによって成り立っています。
自治体の粗大ごみのように細かいルールはなく、一度に出せる数量の制限もありません。
大型の家具や生活家電をはじめ、基本的にはどんなものでも回収してくれます。
ただし、中には不用品回収で業者が回収できないものもあります。
ここでは、不用品回収業者が回収できないものについて、どんなものが該当するのか解説します。
生ゴミ類
野菜・果物など食材のくず、食べ残しなどの水分を含んだ生ゴミについては、不用品回収では回収することができません。
生ゴミは、自治体のごみ収集日に燃えるごみとして出す必要があります。
ゴミ屋敷状態の部屋の片付けを業者に依頼するといった場合には、もし室内に生ゴミが残っているようなら、先に生ゴミの処分を済ませてから依頼するようにしましょう。
液体類
飲み物などの液体類も、不用品回収業者では回収してもらえません。
飲み物や調味料、化粧品類や液体洗剤など液体類は、自身で排水口に流すなどして処分する必要があります。
中身が空になった容器のみであれば、不用品回収としての対応が可能です。
もしくは、自治体のルールに従って収集日に不燃ごみとして出しましょう。
危険物
整髪料や制汗剤、害虫退治のスプレーなど中身の残っているスプレー缶、カセットコンロ用のガスボンベ、消火器など、危険物に該当するものは爆発の恐れがあるため、不用品回収業者には回収してもらえません。
ガソリンや灯油なども引火の危険性があるので、回収不可です。
また、糖尿病などの持病で自己注射をしている人の使用済み注射針といった医療廃棄物も、感染リスクがあるため一般の不用品回収業者では回収することができません。
かかりつけの医療機関を通じて廃棄してもらうか、専門の業者に依頼する必要があります。
汚物
汚物に関しても、不用品回収の業者で回収することはできません。
孤独死が見つかった場合など、部屋にあるものの処分を全てを不用品回収業者に依頼するケースがあると思います。
そういった場合にも、汚物が残っていないかを含め、室内の状態をしっかりチェックしておきましょう。
不用品回収によって回収できない可能性があるもの
ここまでは、どの不用品回収業者でも回収不可となるものについて解説してきました。
ここからは、不用品回収によって回収できない可能性があるものについて解説します。
家電リサイクル対象品目
家電リサイクル対象品目に指定されているテレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機は、自治体で回収をしていません。
不用品回収なら回収してもらえるのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
実は、家電リサイクル対象品目は多くの業者で不用品回収として対応可能です。
ただ、粗大ゴミや一般的な不用品と同じ扱いにはなりません。
あくまでも、リサイクル法に従って依頼者の処分を代行する形となります。
植栽や土、コンクリートブロック
一戸建てにお住まいでガーデニング好きな方なら、庭木や植栽、花壇、大量の土をお持ちかもしれません。
引っ越しなどの理由で植栽や土などを処分しなければいけなくなった時、どうすれば良いか悩む人もいらっしゃると思います。
自治体のごみ収集に出せるものもありますが、サイズや量にルールがあるため、全てを出せないケースも考えられます。
不用品回収業者によって回収可能かどうか、どこまでの対応をしてくれるかは異なりますが、根元から伐採をして回収してもらえる業者もあるので相談してみることをおすすめします。
不用品回収として対応している業者なら、他の物と一緒に回収してもらえるので助かります。
状態が悪すぎるオートバイ
僕がオーナーをしているショップにも、乗らなくなったオートバイの処分についてのお問い合わせが時々あります。
状態が良ければ買取専門業者で買い取ってもらうことをおすすめしますが、あまりにも状態が悪すぎる場合は、買取や無料での回収は見込めません。
状態によっては有料で引き取ってくれる場合もありますが、もし引っ越し等で他に回収してもらうものがある場合は、不用品回収業者にまとめて回収を依頼するのが便利でお得なケースが多いです。
回収を断られた不用品の処分方法
不用品回収は、様々な物品を回収してくれる便利な業者です。
でも、中には回収できないものもあります。
不用品回収業者から回収できないものとして断られた物品の処分方法については、まず自治体に相談してみてください。
勝手な自己判断で違法な処分の仕方をしたら、たとえ故意でなくても罰せられる可能性もあります。
くれぐれも気を付けてくださいね。