水槽の汚れの原因
水槽で熱帯魚や金魚などを飼育するためには、水槽の定期的な掃除やメンテナンスが欠かせません。
水槽は、適切な頻度と正しい方法で掃除しないと、最悪の場合壊れてしまう恐れもあるので注意が必要です。
水槽の汚れの原因はほとんどが苔によるものですが、なぜ水槽には苔が付着してしまうのかご存じでしょうか?
苔が発生する原因は、水槽内の2つの環境にあります。
具体的に解説していきましょう。
エサをやりすぎたり、水槽のサイズに適した数よりも多くの魚を入れて飼育したりしていると、水槽内の水が富栄養化した状態になってしまいます。
水槽が置かれている場所の明るさも、苔の発生に大きく影響します。
直射日光に限らず、照明が強する場合や点灯時間が長すぎる場合、また照明と水槽との距離が近すぎる場合にも、苔が生えやすい条件が作られてしまうのです。
水槽掃除の方法・手順
ここからは、水槽を掃除するのが初めての人にとってもわかりやすく、事前に準備しておくことや掃除の手順について解説していきます。
事前準備
水槽の掃除をする際には、いくつかの事前準備が必要です。
掃除で減った水を水槽に足す際、水道水をそのまま入れてはいけません。
補充用の水を用意するために、水道水に塩素中和剤を入れて、あらかじめカルキ抜きをしておく必要があります。
塩素中和剤が手元にない時は、丸一日かけて汲み置いた水を使ってもOKです。カルキがきちんと抜けているかを確認するために、できれば残留塩素テスターでチェックすると確実です。
魚たちに余計なストレスを与えないように、水槽の中の水を使用するのがポイント。
水の量は、全ての魚がゆったりと泳げるだけの広さを確保できるのが目安です。
掃除用の飼育水は、水槽の水量の30~50%くらいを目安に、水槽から移動させておきます。
水槽の壁
水槽の壁に付着した苔は、スポンジやスクレイパーを使って、上から下に向かって落としていくのがポイント。
見た目が気にならない程度に綺麗にすれば十分です。
ガラス面には魚にとって有用なバクテリアが付いているので、苔の取りすぎには気を付けましょう。
砂利
砂利には、水を綺麗に保つ働きをしてくれる「ろ過バクテリア」と呼ばれるが微生物が付着しています。
綺麗に掃除しなければと思って洗いすぎると、バクテリアまでいなくなってしまいます。
こすりすぎないよう、くれぐれも気を付けましょう。
一番手軽で失敗しないのでおすすめなのが、市販の砂利用クリーナーを使う方法です。
これを使えば、バクテリアを取りすぎることなく砂利に付いている汚れだけを吸い取ってくれるので、とても便利ですよ。
ろ過フィルター
ろ過フィルターを取り外して、事前にバケツに移動させておいた飼育水を使って洗います。
ろ過フィルターが目詰まりを起こすと効果を発揮しづらくなるので、定期的にろ過フィルターの掃除とろ過材の交換が必要です。
ただし、フィルター本体の掃除とろ過剤の交換は、同じ日に行ってはいけません。
そのため、フィルター本体の掃除とろ過剤の交換は、別の日に行うようにしましょう。
最後に、水槽の飼育水が減った分だけ、事前にカルキ抜きしておいた水を水槽に足したら、掃除は完了です。
別容器に移動させておいた魚たちを水槽の中に戻しましょう。
金魚には胃がなく排泄物の量も多い生き物です。
そのため、水を定期的に交換しないと水槽の汚れがどんどん溜まっていきます。
水槽の掃除は、初めてだとわからないことや戸惑うことも多いと思います。
今回の記事で解説した内容を参考に、正しい方法と適切なタイミングで行ってくださいね。